theater

怪獣は襲ってくれない(2022/2023)

@遊空間がざびぃ/新宿シアタートップス

2018年ごろから社会問題になっている「トー横キッズ」と呼ばれる若者たちを題材に、リサーチを重ねながら執筆した作品。日本のSNSカルチャーやファッション文化を用いながら、いまこの瞬間のためだけに生きる〝刹那主義〟な若者たちのセンシティブな心情を描く、令和のアングラ青春グラフィティ。日本の若者たちの貧困にまつわるあらゆる問題を克明に描写した。

凪げ、いきのこりら (2022)

世田谷パブリックシアター  シアタートラム・ネクスト・ジェネレーションvol.14
@シアタートラム

私道かぴとの共同脚本・演出作品。はるか未来。人間・獣人・動物・妖怪・怪物その他あらゆる生き物たちが登場。住処、正義、存続をかけた種族を超える争いをテーマに〝不協和の先にある共生〟を描いた。

¡play! (2022)

金沢21世紀美術館 芸術交流共催事業 アンド21 @金沢21世紀美術館シアター21

私道かぴとの共同脚本・演出作品。金沢21世紀美術館芸術交流共催事業アンド21にて上演。<ユニ・ベース>という架空のスポーツをめぐる令和流、スポ根ドラマをダイナミックに繰り広げた。

ボレロの遡行 (2021)

かながわ短編演劇アワード2021 グランプリ受賞  @KAAT 神奈川芸術劇場/ロームシアター京都サウスホール

逆再生のラヴェル『ボレロ』が鳴り響く中、場末のアミューズメント・パークで炸裂する不感症のアイコンたちによる踊りきらないパレード音楽劇。巨大なトランポリンで跳躍しながら、祝祭の復興と〝このご時世〟の不条理を描いた。

異郷を羽織る – Drape the Strange land – (2020/2023)

かながわ短編演劇アワード2020 参加作品 @KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ|Photo by K YOSHIDA

移民の孤独と旅人の郷愁に焦点を当てた〝アイデンティティ〟を希求する人々のロード・シアター。イギリス/ロンドン・ドイツ/ケルンでの単独上演を経て、夢幻能の形式を参照しながら英語・日本語・ドイツ語の三ヶ国語を用いて上演された。
ファッションブランド Yusho Kobayashi と協働しながら、現在も形を変えて創作が続いている。

Qu’est-ce que c’est que moi? (2019)

THEATRE E9 KYOTOオープニングプログラム @THEATRE E9 KYOTO|Photo by 山下裕英

数々の音楽的な演出を扱う岡本昌也と安住の地が激動の19世紀パリを舞台に、エッフェル塔建立の史実を扱いながら民衆の消えゆく声に耳を澄ます〝地底の音楽劇〟音楽ユニット「バカがミタカッタ世界」を迎え、生演奏・生歌で上演された。第19回AAF戯曲賞一次選考(136作品中18作品)通過。

ポスト・トゥルースクレッシェンド・ポリコレパッショナートフィナーレ!(2019)

ロームシアター京都×京都芸術センターU35創造支援プログラムKIPPU @ロームシアター京都 ノースホール|Photo by 中谷利明

激化するポップカルチャーの消費に呼応するかのように社会の価値観が目紛しく変動した〝平成の終わり〟を舞台に新しい時代を生きる若者たちを描いたジュブナイルSF。YouTuber パオパオチャンネルのぶんけいが映像出演。
私道かぴとの初の共同脚本・演出で発表。

@妖怪SOHO|Photo by manimanium

京都の妖怪ストリートにあるスペースYOKAI Sohoにて『遠野物語』『聊斎志異』などの妖怪伝説やチェーホフの『三人姉妹』から着想を得た海と季節にまつわる現代詩劇。絡新婦、河童、付喪神などさまざまな妖怪が登場する。第19回AAF戯曲賞一次選考(109作中14作品)通過。